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第1回お絵かき企画

第1話 くるのさん

それはとても天気のいい日の午後。
いつものように鍛練をしようと武闘家は森にやってきていました。
と、ふと木の影に長く青い髪が揺れているのに気付いたのです。
覗き込んでみると、それは魔法書らしき本を胸に開いたまま、気持ちよさそうに眠っている賢者でした。

「やだ。賢者ったらこんなとこで寝こけちゃってるよ。」

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第2話 パブロフ犬子さん

「しっかし、男のクセにキレイな顔してるなぁ……」

賢者の寝顔を覗き込んでいた武闘家は、だんだん腹が立ってきました。性別男の賢者がこ~んなにキレイな顔してたって、意味ないじゃないですか。てゆーか、オンナの自分としてはびみょーにムカッ腹立つのが本音です。

「………どうしてくれよう」

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第3話 おるみさん

女武闘家は、どこからともなく取り出したペンを構え、 男賢者の美しい顔にナニかを描き始めたのです…

「へへっ!女のあたしより、綺麗な顔してる罰だよ…」

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第4話 かのえ来美さん

賢者の顔にラクガキをし終えた武闘家は大満足!

「あーっ、すっきりしたわ!!!」

と高らかに笑い、その場を去っていきました。
顔にラクガキをされた賢者はというとうなされています。
夢を見ているようです。

そう…その夢の中には武闘家が…

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第5話 ユカさん

賢者が歩いていると、目の前にすやすや気持ちよさそうに眠っている武道家が・・
(・・この光景どこかで見たような・・)

そんな武道家に賢者は・・

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第6話 くるのさん

(・・・まあいいか)

賢者は不思議な感じがしつつも武闘家の元へ近付いていきました。すうすうと可愛い寝息をたてて眠っている顔を控えめに覗き込むと、まだ幼さの残る愛らしい寝顔が見えるます。
ふと賢者は触れてみたいという衝動にかられ、そっと頬に手を添え、顔を近付けてゆきました。

ーーーーーと。いきなり手首をがしっと掴まれ、さっきまで寝息を立てていた武闘家はキッと睨むように上目使いでこちらを見ています。

「何してるのよ!!賢者!!」

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第7話 かのえ来美さん

「気安く私の肌に触ろうだなんていい度胸ね!
お礼に顔にラクガキしてあげるわよ~!ふふふふ~っ!」

そう言って武闘家が力づくで賢者の顔にラクガキをしようとしたとたん、賢者は叫び声を上げて目をさましました。
そこへ偶然通りかかった盗賊もビックリ!

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最終話 くるのさん

盗賊「ぷぷーーっ!!賢者!お前!!それ!!」
賢者「え?俺の顔に何か?」

盗賊が自分の顔を指差し爆笑しているのを見て、賢者はポケットから手鏡を出して覗き込んでみました。
と、その瞬間あまりの光景に・・・動きが止まってしまったのです。

盗賊「あはははは!!そ、それ変なお●さんのほくろだろ!!いつの間にお前仲間入りしたんだよ!!」
賢者「な、仲間になった覚えはない!!」

盗賊「う~~ん俺だけで楽しむのは勿体ないな!!みんなに言いふらしてこよ~~っ♪」
賢者「や、やめてくれ盗賊!!!」

『なんでこんなことになったんだ!!一体俺が何をしたって言うんだ!?』

あたり一体には賢者の悲痛な叫び声がこだましていました。

それは天気のいいのどかな午後。
うたた寝をしてしまったばかりに災難に遭ってしまった賢者さんのお話です。

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